フォトエディターの使い方
V3.0
マイクロソフト・ワード97以降をインストールすると、おまけソフトとして「フォトエディター(PhotoEditor)」というソフトがインストールされます。デジタルカメラなどの写真画像を編集するソフトですが、jpgやgif形式の画像処理ソフトとして、かなり便利に使えるソフトです。10万円以上するPhotoShopなどをインストールする前に、これを使って練習するのも良いでしょう。上のタイトル画像も、ペイントで原画を作り、フォトエディターで(以下、PEDと略す)加工したものです。
インストール
プログラムメニューに
があるか、確認して下さい。Office97以降のワードをフル・インストールすると自動的にインストールされますが、標準インストールすると入りません。この場合は、プログラムの追加と削除で、ワードをインストールし直します。グラフィックフィルタも選択しないと、gif画像が扱えません。
カメラ画像の読み込み
最近のデジタルカメラは、jpg形式で保存されることが多く、これを編集するには「ペイント」ではできません。ペイントショッププロなど、画像処理ソフトが必要ですが、PEDがあればとりあえずの編集や、画像処理の練習にもなります。PEDを起動して、ファイルメニュー・開くから画像ファイルを開いてみます。
「表示」と「ウィンドウ」メニュー
表示メニューを開き、使用単位を「ピクセル」に変更します。画像の大きさは、勘違いすることが多く、基本的にはピクセル単位で把握した方が確実です。表示の「ルーラー」をチェックすると、目盛りが表示されます。
またウィンドウメニューで、「重ねて表示」をクリックします。チェックは入りませんが、複数の写真を開いて編集できます。
画像のサイズ変更:「イメージ・サイズ変更」
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メールに添付したり、ホームページに載せるには、適当な画素数に減らさないと、ファイルサイズが大きくなります。ズームウィンドウで50%表示にしても、ファイルが小さくなったわけではありません。 %でも指定できます。縦横の比も保持されるので、幅または高さのいずれかを指定すれば、自動的に変更されます。50%縮小すれば、ファイルサイズは25%になります。 |
イメージの「回転」を選ぶと、1度単位で回転できます。カメラが曲がってしまったり、縦にして撮った写真などは、ここで向きを直せます。
画像の編集・加工
フォトエディターでは、「効果」メニューに14通りの画像処理メニューがあります。画素数の大きいままこの処理をすると、パソコンに大きな負担がかかります。なるべく、必要なサイズに縮小してから加工して下さい。もともと、画像の処理には、多くのメモリー(RAMやハードディスクの空き)が必要です。快適に処理するには、RAMは64MB以上必要です。
メモリー不足の場合、処理経過を見るプレビュー機能が使えません。これは、ソフトにも問題があるようで、「対策検討中」のアナウンスがマイクロソフト社から発表されています。しかし、プレビューが出なくても、処理確定後「元に戻す」でやり直せます。プレビュー機能が使えなくても、問題ありません。
プレビュー機能が働くと、以下のように確認できます。オプションの設定を変更し、プレビューボタンをクリックすると、効果が確認できます。ハードディスクに1.3GB以上の空きがないと、プレビューができないようです。
14通りの処理それぞれに、オプションの設定があります。どんな効果が出るかは、それぞれ確認して使い方を覚えましょう。設定によっては、自分だけのすてきな効果を作れます。摘要ボタンをクリックした後でも、元に戻せます。ただし、2回以上の処理後は戻せません。保存せずに終了してやりなおして下さい。
「効果」の例
元の画像は、25万画素のデジカメ(カシオ・QV10a)の画像を縮小したものです。サンプルとして、代表的な6通りの加工をしてみました。メニューの名前が分かりにくいのですが、実際にやってみると分かります。 |
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ウォーターカラー |
チョーク・チャコール |
エンボス |
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テクスチャ(キャンバス) |
ステンドグラス |
*ソフトネス+イメージ・調整 |
*6:壁紙用に、ソフトネスでぼかしてから、イメージ・調整で明るさを増やしコントラストを減らしたもの。
タイトル画像は、文字の画像を「エッジ」効果で縁取りを残し、中身をペイントで塗り分けました。これをPEDでソフトネスをかけ、さらにウォーターカラーで水彩風に仕上げ、gifで保存したものです。
名前を付けて保存
保存できるファイルの種類は6種類で、jpg・gifは含まれています。それぞれに、オプションの設定があり、jpg(JPEG)の場合は、圧縮率が変更できます。圧縮率の数字の表示が、大きい方がファイルサイズ・画質が大きくなる低圧縮になっています(一般とは逆)。
PEDで簡単に透過色の設定ができます。
保存された画像を、MicrosoftPhotoEditorで開く。(Wクリックするとフォトエディターが起動する)
クリックすると確認画面が出る。これをOKすると、背景がグレーの格子になる。
フォトエディターを閉じて、上書き保存する。(下の画面で、「はい」をクリック)
これで図は
となる。