if関数を使った、ミニ棒グラフ
エクセルのグラフウィザードを使えば、どんなグラフも簡単に作れますが、数表の横にちょっとした棒グラフを置きたいとき、グラフウィザードの作るグラフは大げさすぎます。こんなとき、if関数を使った、簡単な棒グラフが便利です。
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左は、D列にある合計値を棒グラフにしたものです。数値が変われば、自動的に棒グラフが作られます。 棒は、セルに■の記号を書き込んで作ります。 |
マスの単位を決める
一マス分の単位を決め、列幅を0.77にして必要な分用意します。この幅だと11ポイントの全角文字がギリギリ入り、■が繋がります。この記号は、左側に余白があるので、完全にはくっつきません。目盛りの表示は、セル結合でセルの中央に、フォントサイズを小さくして書きます。
マスが埋まる条件値を入れる
この目盛りとグラフの間に、1行ダミーを入れます。この行のセルに、グラフが書かれる最小値を入れます。このグラフは、1マス2万ですが四捨五入で2万になる数値を入れておきます。上例では、15000・35000・55000と入っています。2つ書き込み、オートフィル機能を使ってドラッグします。
条件値を隠す
この数値は、当然セルに入りきれません。##のエラー表示が出ますが、文字の色を白にして見えないようにします。こうすれば、印刷時にも隠されます。(エクセル95では、モノクロ印刷すると出てしまう)
if関数を入れる
グラフが書かれる範囲のセルに、if関数を書きます。2行目にある数値と、合計欄の数値を比較し、大きければ文字■を書きます。上の例では、E3には=if(D3>E2,”■”,””) が入ります。
文字■は、”(ダブルクォーテーション=shift+2)で挟みます。そうでないときは空白になるので、””と中身無しのダブルクォーテーションを書きます。
座標の固定
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この式を、すべてに書くのは面倒なので、$で座標を固定します。 D3は、行の3は下に移動したとき変わって欲しいので、Dだけ止めます。$D3とします。また、E2はいつも2行目を参照して欲しいので、E$2とします。 |
E3の式を、+で右にドラッグしコピー貼りつけします。更に、選択が残っているうちに、+で下までドラッグすれば、すべてのセルがif式で埋まります。
文字色を変える
棒のあるセルを選択し、フォント色パレットを開いて色を変えれば、見やすくなります。この書式設定は、グラフが書かれる可能性のあるセルすべてに実行します。数値が変わって、グラフが伸びても、同じ色になります。
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