メインテナンス・履歴の削除

 Windowsでは、いろいろな形で履歴の記録を残します。履歴の多くは、ハードディスクにシステム情報として保存され、電源を切ってもなくなりません。これがトラブルの際の解決法になる一方、溜まった履歴がトラブルのもとにもなります。適当なタイミングで履歴を削除することが、windowsのメインテナンスになっています。再セットアップという、工場出荷状態にまで履歴を戻すことが解決法になることすらあります。
失敗の時に助けられる編集メニューの「元に戻す」などは、履歴を保存しているからこそ可能なのです。こうした履歴は、RAMメモリーやハードディスクに蓄えられていくので、使っていくほど履歴が増えて動きが重くなってきます。

デスクトップ上のアイコンを開いた後は、右のように選択状態で残っていて、開いた履歴を示しています。別の場所でクリックして選択を解除しても、右のように名前に赤い点線枠が残っています。

電源を切れば、すっきり消える履歴もあります。動きがおかしくなってきたら、終了して電源を切って立ち上げ直すことも大切です。

このように履歴を残すのも、なるべく早く人間の要求に応えるためです。キャッシュという形式で使ったものを残しておき、人間が再び使おうとしたとき、さっと出して褒めてもらおうという考えは、CPUの基本的な性格でもあります。いかにヒット率の高いキャッシュを用意しておくか、パソコンの頭脳はいつもこれを考えています。

「最近使ったファイル」
 これは、スタートメニューの途中で表示されます。最近編集したファイルのショートカットを保存しておくものですが、あまり最近でないものもあり、中には今はないものも残っていたりします。それがフロッピーディスクだったりすると、途中の履歴の検証の際にガタガタとうるさくフロッピーを探す現象になったりします。ときどき消しておきましょう。
スタート→設定タスクバーとスタートメニューでタスクバーのプロパティを出し、スタートメニューの設定のページの「最近使ったファイル」の一覧にある「クリア」のボタンをクリックします。見られたくないファイルも、ここにあると簡単に開いてしまいます。これを削除してももとのファイルが消えるわけではありません。最近使ったファイルの表示を、右クリックして削除すれば特定の履歴だけ消すことができます。

「インターネット一時ファイル」
 これもインターネットの表示を早くするために、キャッシュファイルとして残しています。無制限に保存するわけではありませんが、定期的に消しておく方が、却って表示が早くなることもあります。変なページを見た後は、必ず消しておきましょう。インターネットアイコンを右クリックしプロパティ、またはブラウザのメニューのツール→インターネットオプションを開きます。ここの、全般のページの中断にある「ファイルの削除」ボタンをクリックします。「履歴の削除」をクリックすれば、履歴も消されます。一時ファイルを削除した後はオフラインでは履歴は見られません。しかし、お気に入りなどに登録したものは消えませんので、安心してクリックしてください。一時ファイルが溜まりすぎると、ここから探そうとして却って時間がかかります。古い履歴から消えていく設計ですが、必ずしもうまく消えていきません。そのうち不良在庫だけがぎっしり残ることがあります。月に一度は、きれいに消してしまいましょう。

「キャッシュファイルのメインテナンス」
 ウィンドウのボタンのマークが数字になったり、見慣れたアイコンが他のものになっていたりは、キャッシュファイルがあふれて壊れたものです。フォントなどよく使った履歴のあるものは、よばれる前にキャッシュファイルとして読み込まれます。これが壊れたままになっていると文字化けします。
C:¥windowsにあるttfCacheというファイルを削除してwindowsを立ち上げ直します。これがないと新しく作り直すので、文字化けは直ります。
アイコンが化けてしまったときは、同じくShelliconCacheというファイルを削除して立ち上げ直します。これらは、いずれも隠しファイルなので「初心者モード」では表示されません。この前号を見て、初心者モードを直してから実行してください。問題のない場合は、やる必要はありません。また、一度safeモードで立ち上げ、終了して標準モードで立ち上げると、cacheファイルはすべて更新されます。

究極の履歴・レジストリファイル
 まさにwindowsの履歴書で、user.datというファイルにすべての履歴が保存されています。立ち上げの時にこれを読み込み、終了時にはこれを書き直して電源が切れます。万が一に備えて、一つ前の履歴も残しておき、ハングアップなどで正常に更新されなかったときは、予備のファイルで立ち上がります。いわばwindowsの遺言書です。「正常に起動しなくなった」という事故の殆どは、このレジストリファイルが壊れた場合です。windowsのマニュアルには、レジストリファイルのバックアップを推奨していますが、頻繁にやらなければ意味がありません。お試し版などアプリケーションをインストールしてアンインストールしても、レジストリファイルにはばっちり残ります。新品のwindowsのうちは1MB程度ですが、どんどん垢がたまって肥大していきます。4MB以上にも成長(?)していきます。これが起動を遅らせ、終了を遅らせるもとになります。windowsの皮下脂肪とも言われています。これを手で直すにはかなりの実力が必要で、下手にいじると命取りになります。太らないためには、不要なアプリケーションをインストールしないことが一番です。

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