windowsの省エネ・電源管理

 Windowsは95・98・MEとバージョンを上げるにつれ、どんどん大きなOSになっていきました。
WINDOWS95ではOSの大きさは70MB、98では210MB、MEになると700MBにもなっています。機能が拡張される分大きくなりますが、これが起動を遅くする要因でもあります。このため、CPUそのものを高速にすることでカバーしてきました。Windows95のスタートは、CPUのクロック数は75MHzでしたが、98では200MHz、MEでは600MHzと、ほぼ比例して増えています。21世紀は、更に1.3GHzと超高速CPUの時代に入りました。CPUのクロック数はパソコンの馬力のようなもので、高速になるほど消費電力や発熱も大きくなります。1.3GHzともなると小さなCPUのLSIだけで70W近い電力を食います。パソコンの中で、70Wの白熱電球が点灯しているようなものです。
 ここで「省エネ」という機能が必要になってきます。ノートパソコンのバッテリー消費を抑え駆動時間を長くするため、オフィスで何台ものコンピューターを付けっぱなしにするときの電力消費を抑えるために、Windowsで電力を管理する機能が追加されてきました。

 Windows95時代は、省エネと言えば「スクリーンセーバー」のことでした。カラーディスプレーを休ませるために、しばらく操作しないでいると画面が暗くなり、通常のデスクトップの画面のかわりに簡単な画像が表示されます。マウスを動かすと、すぐに復帰しました。無論今でもこの機能はありますが、最近は、もっと本格的な省エネ機能が使われます。

コントロールパネルの、「電源の管理」を開くと設定を選べます。

 

左が、Windows98、右がWindowsMEの電源の管理のプロパティです。この機能は、OSソフトだけでは使えず、ハードウェアの仕様も関わってきます。Windowsだけをバージョンアップした場合は正しく動かないこともあります。

ディスプレーやハードディスクの電気を切る
 一定の時間使わないでいると、ディスプレーやハードディスクの電源を切ってしまいます。その状態になるまでの時間を調整できるようになっています。1分から5時間まで、またはなし(切らない)設定が選べますが、ノートパソコンでは初期設定が数分になっていることがあります。ちょっと考えながらワープロとして使っていると、パソコンが画面やハードディスクの電源を自動的に切ります。これは、パソコンの電源が切れているわけではありません。マウスやキィボードを触ると復帰します。しかし、スクリーンセーバーのように瞬時に復帰とはいきません。ブラウン管は冷えていた時間によって、フワーと映り始めます。止まっていたハードディスクは、正常回転に戻るまで数秒はかかります。反応しないからといってクリックしまくったり、最悪電源SWを押したりすると、更に異なる状況に入ります。システムスタンバイとは、基本的にはこの2つの電源を止めて殆ど電気を食わない状態にすることです。パソコンによっては、CPUのクロックを下げ消費電流を減らし場合もあります。いってみれば、仮死状態にさせることです。Windowsの終了で、このモードを選ぶこともできます。電源を切るのでなく、スタンバイ(いつでも復帰できるように待機する)モードで切ります。これはしかし、切れているのではないことを理解してください。人工心肺で仮死状態になっているので、このときに停電になると不幸な事態も起こります。パソコンのハードやソフトのバージョンによっては、復帰時にネットワークの設定やUSBで繋いだ機器などの認証を忘れてしまう、というバグもありました。USBマウスでは復帰しないこともあるので、キィボード(スペースキィが安全)で目覚めさせる方が確実です。

アプリケーションを終了しないで電源を切る
MEからは更に「休止モード」という疑似終了モードが使えるようになりました。これは、RAMメモリー一時ファイルにあるデータを丸ごとハードディスクに保存して、完全に電源を切ります。次回は、通常の起動と同じように電源SWで立ち上げます。Windowsが起動している状態をそのまま保存してあるので、終わったときと同じ状態で立ち上がります。実際の起動時間は、クリーンな状態から比べるとおよそ半分くらい、といったとこでしょうか。これも、すぐには復帰しません。初期設定では、この機能の宣伝のため、1時間で休止モードになるパソコンもあります。このモードは、マウスやキィボードでは復帰しません。また、ハングアップと勘違いして「電源SWの長押し」で強制切断すると事故になる可能性があります。

MEでは、Windowsの終了で、これらの疑似終了を選ぶこともできます。また、電源SWで切ったときに、通常の終了・スタンバイ・休止状態のどれかを選んでおけます。つまり、MEではSWで切ることもできるようになりました。ただし、これらの設定はパソコンによって異なるので、確認してから使ってください。

 省エネや起動時間短縮のためとはいえ、これらの分かりにくい終了形態は、Windowsの起動や終了を複雑にしています。基本的には、クリーンな状態で電源の切れる状態で終了することが望ましく、疑似終了で連続して使用することは、Windowsの疲労で不安定になります。Windowsは49日間終了しないで使い続けると、内部の時計がオーバーフローしてハングアップする、という有名なバグがあります。これらの省エネ機能は、良く理解して使わないと、トラブルを引き起こします。

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