パソコンとワープロはどこが違うのか

 日本では、パソコンより以前にワープロが普及しました。パソコンも、ワープロとして使うことが多いのだからと、パソコンよりワープロが売れました。このことが、日本のパソコン普及のブレーキになったのです。ワープロからパソコンに乗り換えようとしても、なかなかうまくいきません。その理由は、パソコンとワープロの文化の違いにあります。ワープロが国内対応・純日本語仕様なのに対し、パソコンは英語仕様・世界標準なのです。

 ワープロは国内だけ  パソコンは

 残念ながら、世界共通言語は日本語ではありません。パソコンはアメリカ生まれで、英語を母国語としています。日本語版Windowsでも、トラブル発生時には、英語をしゃべります。このことに不平を言うのは止めましょう。必要なら英和辞典をパソコンの側に置いておきましょう。キィボードも、英数・記号はすべて覚えてください。日本語のカナキィを覚えることは、パソコンを使う上で何の役にも立ちません。パソコンに国境はなく、世界共通に使える道具なのです。パソコンを使えない人の心理の奥には、「英語嫌い=外国嫌い」があります。
 また、ワープロはすべての情報を紙に印刷することを目的としています。パソコンで扱う情報は、紙に印刷できないものもあります。パソコンをワープロの一種と誤解する人が多いうちは、ペーパーレスは実現できません。
 かつて、NECは日本専用のパソコンを作っていました。しかし、世界標準機と比べると値段は倍以上になり、競争できなくなりました。インターネットで、世界中のパソコンがネットワークで繋がる時代です。NECも日本専用パソコンの製造は中止しました。世界標準のパソコンを使うには、アルファベットと若干の英単語は必須です。
 英語・日本語という区別には、半角文字・全角文字という違いがあります。パソコンの文字セットは、基本的には128種類の文字(7ビットコード=2=128)で構成されています。アルファベットの世界では、128通りあればほとんど間に合います。さらに8ビットコードに拡張すれば、256通りの文字コードが作れます。このため1文字の単位は8ビットになっています(半角文字)。日本語の世界では、これでは足りないので、16ビットコード(216=65536通り)が使われます。この文字セットの中には、ひらがな・カタカナ・漢字のほか、アルファベットや英数記号も入っています。ワープロは、すべて16ビット文字(全角文字)の世界です。パソコンでは、これらを使い分ける必要があります。全角・半角は、文字の大きさでなく、文字コードの違いなのです。

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